1995年04月号:波多 利朗のFunky Goods
ME-386で楽しむCGAゲームの世界
波多 利朗の Funky Goods連載の第13回目。TIDALWAVE社製のME-386ネタのパート2である。パームトップパソコンとしては高速なCPUと視認性の良いモノクロLCDを備えたこのマシンで動作するCGA対応のゲーム31本を一挙に紹介している。
当時、デスクトップマシンの高性能化に伴って、id SoftwareのDoomに代表されるようなDOS上で動作する高度なFPS(First-person shooter)が人気を集めていたが、秋葉原などのパソコンショップでは、ロースペックのマシンで動作する各種ゲームソフも多数販売されていた。これらのゲームソフトのほとんどはVGA画面での動作を前提としたものだが、起動時のオプション指定によりCGAでも動作するものも多かった。筆者は秋葉原のオークビレッジなどのショップや中古ソフトを販売するジャンクショップなどで、これらCGA対応のゲームソフトを買い集め、ME-386にインストールしてプレイしていた。発売年の古いゲームが多かったので、ものによっては大変安価に入手できたものだ。
本稿で紹介したゲームは以下の通りである。
- CHESSMASTER 2100 (SOFTWARE TOOLWORKS)
- ISHIDO (ACCOLADE)
- Shanghai II:Dragon's Eye (ACTIVISION)
- SHOGI MASTER (ISHIPRESS)
- The Many Faces of Go (ISHIPRESS)
- Solitaire Royal (SPECTRUM HOLOBYTE)
- LODE RUNNER (Broderbund)
- PRINCE OF PERSIA (Broderbund)
- BLOCK OUT (California Dreams)
- FREAKIN FUNKY FUZZBALL (SIR-TECH)
- LEMMINGS (PSYGNOSIS)
- LOOPZ (MINDSCAPE)
- Tetris (Spectrum Holobyte)
- WELLTRIS (Spectrum Holobyte)
- LIGHATCORRIDOR (INFOGRAMES)
- SUPER SPACE INVADERS (タイトー)
- SHARKEY'S 3D Pool (MICROPLAY)
- ARMOR ALLEY (THREE-SIXTY)
- INDIANAPOLIS 500 (ELECTRONIC ARTS)
- VETTE! (Spectrum Holobyte)
- CHUCK YEAGER'S AIR COMBAT (ELECTRONIC ARTS)
- FLIGHT OF THE INTRUDER (Spectrum Holobyte)
- LHX ATTACK CHOPPER (ELECTRONICC ARTS)
- Microsoft Flight Simulator (Microsoft)
- POPULOUS (ELECTRONIC ARTS)
- IMPERIUM (ELECTRONIC ARTS)
- SimCity (MAXIS)
- ZORK (INFOCOM)
- PHARAOH'S TOMB (freeware)
- ROGUE (freeware)
- Bane of the Cosmic Forge (SIR-TECH)
記事掲載用の画面写真をPC-WAVEの専属カメラマンの方に撮影してもらったのだが、31本のゲームの動作画面を撮影するのにはかなりの時間を要した。当時は銀塩フィルムのカメラが用いられていたので、撮影にはデジカメとは比較にならない手数がかかったのである。
なお本稿の末尾には、「NOTEBOOK GAMEPORTを使ってME-386にジョイスティックをつなぐ」と題した記事を掲載している。短い記事ではあるが、一応独立したFunky Goods連載の体裁をとっており、これが第14回目ということになる。パームトップマシン上でジョイスティックを使ってゲームをプレイするというのもなんともマニアックだが、これはこれで興味深い製品であった。
本誌の特集記事は、「サウンドカード論」であった。本号のBROWSING NEWには筆者による「PC/ATと98の両方で使うためのキーボード/モニタ切り換え器 XrossKey 98/AT」も掲載されている。