■増上寺 (2014/05/15)
打合せで御成門に行く。せっかくだからと、増上寺にお参りしてきた。増上寺は浄土宗のお寺で、正式名称は「三縁山広度院増上寺」と言う。山門である三解脱門を入ると、東京タワーを背景に大殿が見え、絵葉書のような写真が撮れる。そのため、外国人観光客の人気スポットにもなっている。
山門の三解脱とは、この門をくぐることによって、三毒(3つの煩悩、即ち貪、瞋、癡)から解脱できると言われているため。煩悩が3つどころか数万個有る筆者にとって、どれほどの効果があるのかは不明。大殿内部には、御本尊の阿弥陀如来の他に、脇仏として法然上人像、善導大師像がまつられている。
境内に入ると、日比谷通りの喧騒がウソのように消える。さらに大殿に入れば、静謐な空間が出現する。大殿内部はかなり暗い。本尊阿弥陀如来像の周囲には、目にも鮮やかな装飾が配されている。
無病息災を真剣にお祈りしてきた。ステージ4の癌患者なので、今回ばかりはかなり本気を入れての参拝である。
余談だが、御成門は日本近代初等教育発祥の地でもある。地下鉄の出入り口に、記念碑が建っている。明治3年に設立した6つの小学校のうち、第一校である源流院が、この御成門の地に建っていた。源流院の大元は、増上寺子院であり、江戸初期から有ったそうである。意外と歴史が深い。
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