Nikon COOLPIX P330の商品構成。本体、ストラップ、バッテリー、ACアダプター、USBケーブル、AVケーブル等が入っている。

■Nikon COOLPIX P330 (2014/03/15)

 突然だが、普段使い用のデジカメを買い替える。今まで3年余りに渡り使ってきたCanon IXY 600Fという機種が、最近どうにも物足りなくなってきたのだ。フルマニュアル機能付き、絞り優先モード内蔵のコンデジが欲しくなった。

 ガンのステージ4である筆者の余命は、短くて1年、長くてもせいぜい3〜4年程度が良いところだろう。ここでデジカメ1台買うくらいの散財をしても、バチは当たるめぇ。たまたま、ホントウにたまたまAmazonで物色していたら、NikonのCOOLPIX P330が、Amazon限定商品として、格安、というか激安で販売されているのを目にした。49,800円のところを、58%引きの20,800円で、ケース付き。安い。どう見ても安い。こんな値段で売っていいのか?Nikon!いいのか?Amazon!

 と、ここまで読まれた方は、「人生末期の散財に、何て安い製品を買うんだろうか?」とか「どうせならデジイチの高級品を買えば良いぢゃあないか!」などと思われるかもしれない。ところがどっこい、筆者はあいにくそういう性格では無い。

 筆者が普段から心掛けていることは、「身の丈に合った生活」である。筆者はブランド厨では無いし、「高級品=良い製品」という考え方も無い。今の自分に合ったデジカメであれば、コンデジが良いところである。そう、筆者は安っぽいオトコなのだ。但し、IXY 600Fのようなオートモードオンリーのデジカメは、さすがの筆者も使っていて気が滅入る。そのようなワケで、一応マニュアルモードを備え、絞り優先で撮影でき、持ち運びにかさばらず、ガシガシ使ってキズだらけになっても惜しくない製品を探していたのだよ。どうせ高級デジカメを買ったところで、貧乏性の筆者はダイジダイジにして、滅多に持ち歩かなくなることが目に見えているからね。

 買おうと決心してから暫くの間、筆者はマウスカーソルをAmazonの「カートに入れる」ボタン上でウロウロさせていた。この期に及んでもまだ、こんな散財をして良いものかどうか、迷っていたのである。我ながら呆れるな・・・これじゃあ、日本経済も活性化しないワケだ。みんな金貯めるだけで使わねえもんな。

 ようやくカートに入れて決済する。Amazonでは、「お急ぎ便」サービスの無料体験を行っていたので、こいつを利用してみた。購入決済をした翌日の夜には、もう商品が届く。余談だが、Amazonプライムのお急ぎ便は、早いを通り越して異常ですらある。ここまで急ぐ必要が、果たしてあるのだろうか?家に居て、パソコンの前でクリックするだけで、翌日には商品が届く。下手したら当日に届く。こりゃ、リアル店舗がやってらんなくなるワケだわ。そのうち、買おうかどうしようか迷っているうちに商品が届くようなサービスを、きっとAmazonが始めるに違いねぇ。

 届いたカメラは、コンデジだけあって初心者にも優しくできており、ものの数分で基本動作を理解した。後は、実際に試写して絵作りを確認するだけだ。

 しかし、いかに型落ち品の投げ売り品だからといって、これだけの機能を備えた製品を、たかだか2万円で販売して、メーカーはダイジョブなのかねぇ?聞くところによると、日本の大手カメラメーカーは相次いでコンデジから撤退し、ミラーレス一眼等の価格の叩きあいになっていない市場に事業を集中し始めているようである。ここまで安いと、メーカーも「やってらんねぇ」って気持になっちゃうんだろうなぁ。

 以下に簡単なスペックを記しておく。


項 目 内 容
撮像素子   1/1.7型原色CMOS、総画素数1276万画素
有効画素数 1219万画素
記録画素数 12M(4:3)モードで、4000×3000ピクセル)
etc
記録メディア SD、SDHC、SDXC
撮影レンズ 光学5倍ズームレンズ NIKKORレンズ(35mm換算で24〜120mm)
手振れ補正 レンズシフト方式(静止画、動画)
電子ズーム 最大2倍(35mm換算で約240mm相当)
絞り 電磁駆動による7枚羽虹彩絞り
露出制御 プログラムオート
シャッター優先オート
絞り優先オート
マニュアル露出
液晶表示画面 広視野角3型TFT液晶モニター、92万画素
動画撮影機能 1080★/30p (1920×1080/30fps
1080/30p (1920×1080/30fps)
1080/6-i (1920×1080/60fps)
720/30p (1280×720/30fps)
GPS 受信周波数1575.42MHz(C/Aコード)
電源 リチウムイオン充電式バッテリー「EN-EL12」
外寸 103.0 x 58.3 x 32 mm(突起部分を除く)
重量 200g



これがAmazonで見た限定版Nikon COOLPIX P330 ケースセットの画面。
日本経済はデフレを脱却しつつある、という首相の言葉がアタマをよぎる。
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今回購入したセット商品には、専用ケースも付いていた。しかし、なんか賞味期限切れのタクワンみたいな色が気に食わないので、速攻でお蔵入りだ。それに筆者は、ケースに入れて持ち運ぶほど、ダイジに扱わないつもりで本機種を購入した。漢ならむき出しだぁ!

デジカメをデジカメで撮影する、メタ・撮影。Canon IXY 600Fの最後のお仕事である。こうして見ると、結構でかそうに見えるP330だが、実際はすごく小さい。本体重量はたったの200gしかないが、見かけが小さく稠密な感じを受けるので、持った感じは意外とずっしりくる。存在感は有る。なお、IXY 600Fは、昨年の癌手術の際、病院に持ち込み生死を共にしたモノなので、今後は大切に保存することにする。

P330の正面。この画像はIXYで撮影している。IXYはどうしてもf値解放設定のクセがあるのか、被写界深度が浅くなるので気に食わなかった。この写真なんかもそう。Nikonの文字がボケている。せめてf値を設置できる機種が欲しかったのだ。

背面の液晶画面標示はこんな感じ。必要にして充分な情報量だ。シャッター半押しで、OSD表示は消える。

P330の軍艦部。コンデジなのでファインダーは無い。ストロボは格納式で、本体側面にあるレバーを操作することでポップアップする。モード設定ダイアルの搭載がうれしい。GPS機能付き。

P330の底面。左側にバッテリーとSDカードを入れるカバーがある。銘板には中国製造の記載が。IXY 600Fは日本製造であった。この3年間で、コンデジの製造も中国にシフトしていたのである。

Nikon COOLPIX P330の銘板。

操作系は、コンデジとしては使いやすくできている。ただ、モード設定ダイアルは、間違って回ってしまうこともあった。右側の無印ダイヤルはコマンドダイヤルと呼ばれているもの。たとえば、露出補正モードに入った時に、ダイヤルを回すことで±値の設定を変更することができる。

バッテリーとSDカード。

商品セットには、ACアダプターは付属するが、専用バッテリーの充電器は別売りで付いてこない。これが最大の不満点。カメラ本体をUSBケーブルで充電するのはキライだ。バッテリー単体で充電したい。よって、専用の充電器も購入する。これが3,110円と結構なお値段なのである。




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