2013年07月31日付けのNECプレスリリース記事「携帯電話端末事業の見直しについて」
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■mova N (2013/07/31)

 NECがスマートフォンの新規開発を中止するというプレスリリースが発表された。レノボへの携帯電話事業売却も断念し、資産・人員をリストラするという。

 う〜む、何だかなぁ〜・・・

 NECの携帯電話といえば、1991年に登場したムーバN(TZ-804型)のヒットに始まる。筆者も当時、この携帯を愛用していた。他社と異なる折り畳み式のフォルムと重量270gの軽量・小型携帯は、当時としては画期的な製品だったのだよ。。。

 その後も、「折り畳み式携帯といえばムーバN」っていうくらい、この形状が人気を博した。しかし、スマホが出てきて、ガラケーが凋落し始めてから、NECの携帯事業はおかしくなってくる。スマホではMEDIASブランドが活躍するか、、、と思ったのだが、やはりiPhoneにデオクレティアヌス帝になっちゃって、パッとせず(意味不明の文章)。今では「MEDIAS W」なんていう空前絶後のダブルディスプレイ端末を出す始末。あ、この端末、将来きっと価値が出るので、今のうちに仕入れとこうと考えていたりする。激レア・アイテム間違いナシだもんな。

 そのようなわけで、今日は保存してあった当時モンのmovaを引っぱり出してきた。TZ-804型携帯電話無線機(1993年11月製造)と、TZ-1501型B号携帯電話無線機(1994年11月製造)の2機種である。特にTZ-804型携帯は、初めて使った携帯電話なので、思い入れがある。当時は携帯の番号だって「030」始まりだった(160kmを越える通話をする場合には、「040」になるという、オソロシイ仕様でもあった)。モノクロのディスプレイも貧相そのものだが、ただ単に話すというのであれば、これで必要にして充分。今にして思うと、ミニマリズムの原点だったと言えよう。

 そう言えば、当時の携帯にはアンテナがあった。通話時に、本体からシャキーンとアンテナを伸ばすという作業が必要だった。片手がふさがっている時なんか、口でアンテナを咥えて伸ばしたりする、ちょっとキザなヤツもいた。筆者のフェイバリット映画でもある、タラちゃんの「パルプフィクション」の、55分頃の映像なんか、郷愁をそそる。ヤクの過剰摂取で意識不明となったミアを、ヴィンセントがクルマで売人の所へ運ぶシーンね。あそこで、トラボルタが運転しながら携帯電話のアンテナを口で咥えて引っぱって出している。しかし、なんか、妙に細かいな、今回は。。。

 アンテナの先っぽに、ピカピカと光アクセサリーを付けるのも流行ったな。通話中に点滅するやつ。正式名称は、なんて言っただろうか?帰宅時の新宿駅なんか、あのピカピカがそこら中で点滅していたよ。

 まあ、そんなこんなで、色々と思い出のあるNECの携帯電話であるが、スマホは撤退、ガラケーは暫く存続だけど規模縮小という哀しい現実になった。当時、こうなると誰が予想できたであろうか?この分だと、携帯だけでは無く、タブレットもヤバそうだ。早くなんとかしないといけないぞ!NEC!!どうしてこうなった・・・NEC!!!


懐かしのNEC携帯電話2機種。左がTZ-804型携帯電話無線機(1993年11月製造)、右がTZ-1501型B号携帯電話無線機(1994年11月製造)。

液晶表示が超ショボい。。。

左側のTZ-804型には、Lバッテリーが搭載されているので、本体が厚い。バッテリーの持ちは今のレベルと比較にならないくらい悪く、営業はカバンの中にこのLバッテリーを何個も入れて持ち歩いた。

両機種の型式銘板。
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電池パックの比較。充電端子の位置が異なる。

mova N TZ-804型の取扱い説明書
PDF(抜粋)

1991年3月発行のNTTムーバシリーズの総合カタログ。D、F、N、Pの黄金のラインナップ。これから暫くは、このファミリーの絶頂期を迎える。18ページに掲載された料金表がスゴい。バブルそのものである。新規加入料45,800円、保証金100,000円!保証金に至っては、2年間無利息でお預かりとある。スゲェ商売だ。アンシンジラブルだ!いやぁ〜、バブルって本当に良いものですねぇ〜。
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