かなり前だが、本コラムで「MOSAICを拾う！　（2006/03/11）」と題し、1994年リリースの「MOSAIC Netscape Ver 0.9 beta」を取り上げた。ここにも記載されている通り、MOSAICは1993年にイリノイ大学の米国立スーパーコンピュータ応用研究所 (National Center for Supercomputing Applications, NCSA)で開発されたウエブブラウザだ。その後、MOSAICの開発者はモザイクコミュニケーションズ社を設立、これが後のネットスケープコミュニケーションズ社となる。一方、本家NCSAはMOSAICのライセンスをスパイグラス社に付与。このライセンスをマイクロソフト社が受け、IEとなった。

　こうして見ると、ネットスケープとIE、意外なところで繋がりがある。同じ親の血を引いているというのは、皮肉とも言えよう。前回のコラムで取り上げたMOSAICは、ネットスケープ社として1994年にリリースされたものだった。今回取り上げたのは、NCSAのものである。以前ネット上を探しても見当たらなかったが、今回たまたま某所に落ちていたもの発見したので起動させてみた。

　若干不安定ながらも、Windows XP SP3上でも動作させることができる。このNCSA Mosaic Ver3.0は、1996年リリースとなっているので、前述ネットスケープ版と比べて新しい、って言ってももう15年前のソフトだけどね。。。プロクシは自動設定になっていないので、手動で入力してやらなくてはならず、メンドい。しかし、1993年に初めてWEBブラウザを目にした時のデザインは、これであった。懐かしさに涙が出る。