近所にある桜の大木の前で。気温が例年よりも低いせいか、桜はまだ五分咲きだった。

■桜と500&ブレーキ調整に出す (1999/03/29)

●1999年03月25日(木曜日)
 天候は回復したが、典型的な冬型となり非常に寒くなった。もうすぐ4月だというのに最高気温は10℃前後で、風が強いため余計寒く感じる。今日は以前より予定していたブレーキの異音点検のため、車を修理に出す。

 吉祥寺のショップに車を持って行く途中、近所にある桜の大木の前で記念撮影を行なった。まだ5分咲き程度の開花であったが、天気のおかげで良い写真が撮影できたと思う。この大木は近所にある大きな屋敷の庭に植わっており、道路からも良く見えるため手軽に花見ができるスグレモノだ。区の指定樹木になっているようだ。

【2014年の追記】
この桜の大木は、被写体として今現在も大活躍している。購入したカメラのテストに最適なのだ。また、一人静かに花見をしたい時にも重宝する。







 午後1時30分頃、ショップに到着する。今日はRandy氏が来店していた。Randy氏には、以前より500の部品や情報をたくさん頂いており、非常にお世話になっていた。氏は500を5台乗り継いできたというツワモノで、現在はホンダのステップバンに乗っている。またFIAT 500のみならず、あの変態車として名高いムルティプラも、一時期運転していたそうだ。ムルティプラとは、これまたカルトな車である。この車、知ってるだけで、かなりの「ヲの字」な人だ。(もちろん、ここで述べているムルティプラは、現在FIAT社が発売しているニューモデルでは無い)

 車はすぐに提携修理工場に運ばれ、調整が開始された。その後は、店内でいろいろとダベる。今日は500に付ける予定のドアミラーを持って行った。某所より入手したものであるが、俗に言う「カマセ式」と言われているもので、ボディーへのネジ穴空けが不要なタイプだ。しかし、500に取り付ける場合は、グラインダーでボディの一部を削る必要があり、結構面倒である。そこで、今回の点検の際に、ついでに付けてもらうことにした。

【2014年の追記】
筆者の悪友、流しの整備士であるRandy氏が登場。この後、今に至るまで、様々な自堕落趣味について語ることになるとは、当時は思いもよらなかった。世の中には濃いヒトって結構いるものだ。


某所で購入した「かませ式」のドアミラー。背面の青いシールは保護用。

 このドアミラーは自分では割りと気に入ってはいるのだが、店長さんにとってはイマイチのようである。カマセ式ミラーの場合、取り付け部分の幅が狭いため、ドア周辺部分に引っかけることができない。そのためドアの一部をグラインダーで削らなくてはならなくなる。

 ブレーキの異音については、ブレーキドラムを交換することで対応するそうである。あと、ベアリングについても調整が必要なところがあるとのことであったが、これについてはまだ詳しいことはわからなかった。調整修理は今日中にも終わりそうな雰囲気であったが、時間が遅くなりそうだし予定もあったので、今日は車を置いて帰る。

 帰りがけに、Randy氏のステップバンを見せてもらう。1971年製造とは思えないほど内外装の程度が良く、にびっくりする。荷室には、各種工具や部品が堆積しており、ちょっとした修理なら路上でできる体制となっている。さすが、プロの整備士の氏だけのことはあると、感心。  Randy氏から、シガーライターから電源を取る扇風機を頂いた。以前より探していたもので、死んでもクーラーが付かない500にとっては、夏場は助かるであろう。問題はどうやってシガーライターを増設するかであるが、これは後程ゆっくり考えることにした。

【2014年の追記】
ショップのオーナーは美術・デザイン関連に造形が深く、細部にまで拘るタイプであった。そのため、筆者が選んできたクリップ式のドアミラーについては、余り良い評価をされていなかったものと思われる。もっとも、取り付け時にボディの一部を削るというのが、気に入らなかったのかもしれない。本来であれば、この時、500定番と言われているルーカスタイプのミラーを付けておけば良かったのかも知れない。なんだかんだで、その後15年間も、当時取り付けたカマセ式のミラーを使い続けている。経年劣化により、ミラーを固定している部分が、若干甘くなってきたようだ。
当時、Randy氏は1971年製造のホンダステップバンに乗っていた。氏からもらったシガーソケット式扇風機は、結局使わなかった。500は、ダイナモによる発電が弱いことを考慮してのことだ。シガーライターの増設についても検討しているが、実際に搭載したのは、6年後くらいのことである。シガーライターも、バッテリーを労る意味で、ほとんど使用していない。500で一番気を使うのは、電気の使用量なのだ。




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