波多 利朗の Funky Goods連載の第17回目。本連載初の取材記事である。中国の大手ボードメーカーPC CHIPS社の日本拠点であるピーシー・チップス・ジャパン株式会社を訪問し、同社の概要と製品について取材した。PC CHIPS社の中国深センの工場では、1994年時点で年間400万枚以上のマザーボードを製造しており、世界でも指折りのボードメーカーであった。取り上げた製品は下記の通り。
上記を見ると、枯れたISAバス搭載製品からVL、PCIバスを搭載した製品まで多彩なラインアップとなっており、当時のマザーボード業界の生き馬の目を抜くような状況が垣間見えて興味深い。
記事の後半では、M915 MainboardにUMC社製のi486SX互換CPUであるU5S-Super33を搭載してベンチマークテストを行った結果を紹介している。なお、この時のテスト環境の構築で用いたケースは、なんとジャンク品のIBM/XT純正ケースだった。
筆者は3年後の1998年4月に香港経由で中国深センに入りPC CHIPS社の工場を視察する機会を得た。この時の取材記事は、同年7月号の本連載に掲載されている。