FED-4と名の付くカメラは、Type-a、Type-bの2種類が存在する。基本 的なデザイン、プロポーションは同一であったが、ロゴ周りの造形、材質 ロゴのデザインが異なっており、一見同じ型番のカメラには見えにくい。 ここに掲載したType-bは、FED-5シリーズにも通じるデザインとなってい る。FED-4 Type-aは、1964年〜1971年の間に229,566台が生産された。全 シリーズ通して合計約50万台という数は、ロシアカメラの中では一般的と 言えよう。 FED-4 Type-aは、FED-3 Type-aの発展系として製造された。大きな相違 点は、本体内部に露出計を内蔵した点で、そのため本体前面にはセレン受 光素子の窓が設けられている。プロポーションも、ただでさえ厚いFED-3 の軍艦部分を、さらに厚くしたような形で、ぼってりしたものだ。 FED-4 Type-bは、Type-aをベースに、FED-3 Type-bのシャッターメカと フィルム巻き上げレバーを取り入れたものだ。また、ロゴの文字も、本体 に刻印された重厚なものから、プラスチック板に印刷された安っぽいもの へ変更されている。 搭載されているレンズはINDUSTAR-61、52mm/F2.8。FEDシリーズでは FED-2L、FED-2 Type-e、FED-3 Typeb、Fed-4 Type-b等に搭載されていた もので、1963年製だ。INDUSTAR-61には、ここに掲載したものの他に、 61L/Dというブラックエナメル塗装されたバージョンも存在する。こちら は1977年製造のモデルとなっている。 本体は非常に大きくて重い。持った感じはFED−5と良く似ており、 まるでブローニー版のカメラのような感じすら受ける。露出計の指針は本 体上部に表示される。この部分が露出計となっており、指針の位置にダイ アルをセットし、シャッタースピードと露出を決定する。
メーカー | FED社 |
モデル名称 | FED−4(type−b) |
製造期間 | 1969 〜1976 年 |
総生産台数 | 269,008 台 |
掲載モデルの製造年 | 不明 |
掲載モデルのシリアル番号 | 8506112 番 |
シャッタースピード | B、1/30、1、1/2、1/4、1/8、1/15、 1/60、1/125、1/250、1/500 |
搭載レンズ | FED-INDUSTAR-61、52mm/F2.8 |
搭載レンズのシリアル番号 | 2119313 |
レンズのマウント形式 | ライカ・スクリューマウント |