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写真3:CITIZEN TYPE 811L 本体正面 |
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写真4:CITIZEN TYPE 811L 本体側面 |
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写真5:CITIZEN TYPE 811L 本体背面 |
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写真6:CITIZEN TYPE 811L 本体裏面 |
この電卓は、電源ONで、一番左側の桁に0が表示されるタイプである。筐
体は、グレーと白のツートンカラーで、極めて実用的なデザイン。おそらく、
どこかのメーカーのOEM製品と思われるが詳細は不明である。本体裏面の銘
版には、下記の表記がある。
CITIZEN 〒TIE
ELECTRONIC CALCULATOR
PAT.PEND.
TYPE 811L
VOLTS AC100V FREQ.50・60Hz
WATTS 5W
No.81775
CITIZEN BUSINESS MACHINES INC.
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写真7:本体背面にある銘版のアップ |
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写真8:本体上面にある製品ロゴ2種 |
本体内部は、ロジック基板、キーボード基板、蛍光表示管基板、電源部の4
つの部分から構成されている。キーボード基板とロジック基板とは、コネクタ
で接続される。蛍光表示管基板はロジック基板上にマウントされる形で実装さ
れている。
メインとなる電卓専用LSIチップはOMRON捺印の2個のLSI。共に
日立製の電卓チップとなっている。28PinプラスチックDIPパッケージ
で、型番は下記の通り。
HD3538
HD3539
ほぼ同時代に発売されたと思われるOMRONのTYPE800Kには、
3個の電卓専用LSI(32104〜32106)が使用されていたことを考
えると、集積度が上がっている。メインとなる2つのLSIを囲むように配置
された東芝製TM4352(4個使用)は、おそらくはドライバ用ICと思わ
れる。16Pin プラスチックDIPパッケージで、4個使用される。
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写真9:内部構造外観 |
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写真10:ロジック基板とキーボード基板 |
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写真11:蛍光表示管表示基板とロジック基板 |
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写真12:電卓専用LSI「HD3539」のアップ |
表示は8本のミニチュアタイプの蛍光表示管と、2個のLED。蛍光表示管
は各桁が分離されたもので、チューブの中に7セグで表示されるタイプ。2個
のLEDはオーバーフローとマイナス表示用となっている。
この電卓には製造年を示す表示は無いが、ロジック基板上に
72Z 001848 N
との記載があったので、1972年頃の製品と思われる。OMRONの800
Kと比較しても、使用されるLSIや集積度がほぼ等しく、同時代の製品を思
わせる造りとなっている。各基板はベークライト製。ロジック基板は中央に2
個のLSIを縦に並べその周辺にドライバ用IC4個を配置した整然とした構
成を取っており、製造コストを重視した回路設計を伺わせる。しかし、ニキシ
ー管表示部ついては、各桁ごとに分離されたチューブタイプのものを搭載して
いるため、1本1本手作業で基板上にハンダ付けせざるを得ず、アセンブリに
はかなりの手間がかかっている。
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写真13:キーボード基板裏面 |
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写真14:蛍光表示管表示部分のアップ |